完敗、多摩川クラシコ <FC東京vs川崎フロンターレ>

7月14日は、味の素スタジアムで「多摩川クラシコ」が行われました。

 

味の素スタジアムは、今シーズンの途中からLED証明+リボンビジョンの導入で、とても良い雰囲気になっています。

キックオフ直前には、証明を落とす演出も(写真ではわかりにくいですが)。

 

さて、肝心の試合ですが。

FC東京は首位を快走しているものの、2位以下のチームが徐々に差を詰めており、特に川崎フロンターレは試合開始前順位が4位であるものの、1試合消化が少ない状況です。

東京としては、ここは是が非でも勝っておきたい。

試合開始前に味の素の社長がマイクで仰っていましたが、まさに優勝のための試金石となる試合でした。

 

しかし、その結果は0-3で完敗。

敗因はいろいろとあると思いますが、まずセットプレーから失点してしまったことにより、ゲームを難しくしてしまったという点が挙げられるでしょう。

東京のプランとしては、前半は先制できればよし、先制できなくても無失点で切り抜けたかったところです。

次に、ボールの出しどころ、特に東京の心臓部であるMF高萩選手を徹底的に潰されました。

高萩選手は、ほぼ仕事をさせてもらえなかったという状況です。

高萩選手は比較的早い段階でベンチに退きましたが、その後もボールの出しどころは川崎側にケアされ続けましたね。

さらに、中盤から押し込まれ、東京のラインはかなり低い位置で形成されることになってしまいましたので、セカンドボールを拾われ続け、得意のカウンターも発動できないという苦境に陥ってしまいました。

 

川崎は、細かいパスワークでピッチをワイドに使い、東京のコンパクトな陣形を間延びさせていきます。

特に、中村憲剛選手のポジショニングが嫌らしい、まさに「老練」という表現が相応しいと思える仕事ぶりでした。

 

印象としては、川崎は東京のスカウティングを丁寧に行ってこの試合に臨んだというものです。

これに対して東京は、川崎側の先発が当初想定したものではなく、混乱してしまったという影響もあったでしょう。

しかし、ゲーム中に修正を加えられるようでなければ、この先勝ち点を積み上げていくことは困難なのかもしれません。

 

さて、今回の多摩川クラシコは完敗だったわけですが、シーズンはまだまだ続きます。

選手たちには、顔を上げて、前を向いて、また挑戦者の気持ちを持って、次の試合に臨んでもらいたいと思っています。

you’ll never walk alone.